【ぶらり北京】今若者はココへ行く!編
北京の街を人民網(wǎng)日本人編集者のA姐とG姐がぶらりと歩いて紹介する、その名も「ぶらり北京」。今回は、最近若者に人気上昇中の東大橋エリアを歩いてみました。昨年、若者をターゲットにした商業(yè)施設(shè)がオープンし、先月にはTSUTAYA BOOKSTOREもオープン。大変身を遂げつつある東大橋でA姐とG姐が出會(huì)ったものは?
??若者の街で思わず大はしゃぎするA姐とG姐の様子はこちらの動(dòng)畫でどうぞ!
■橋がないのに「東大橋」?
東大橋という地名を長(zhǎng)年不思議に思っていた。東大橋には川も流れていないし、橋もない。それなのになぜこんな地名がついているのだろう?
今回取材で訪れる前に調(diào)べてみて、腑に落ちた。今の東大橋の辺りにはかつて水碓河という川が流れ、大きな橋が架けられていたという。橋は本當(dāng)にあったのだ!ちなみに、この東大橋という名前は西大橋と対応していた。西大橋は、東大橋から西方面に行った朝陽(yáng)門の外側(cè)にあったお濠に架かる橋だったという。水碓河は後に暗渠となり、橋もその役目を終え、今では東大橋という名前にだけその名殘を留めている。
現(xiàn)在の東大橋の様子(撮影?勝又あや子)。
■朝陽(yáng)區(qū)最大規(guī)模のデパートとパソコンショップ街
多くの人にとって、東大橋と聞いてすぐ浮かんでくるのは藍(lán)島大廈ではないだろうか。藍(lán)島大廈はかつて朝陽(yáng)區(qū)で最大規(guī)模を誇ったデパートで、東大橋の代名詞的存在だった。今でも、何か買いたいものがある時(shí)にとりあえず藍(lán)島大廈に行ってみるという年配者は多いようだ。実際、この日訪れたTSUTAYA BOOKSTOREでも、「藍(lán)島にはどう行けばいいの?」と尋ねる年配女性の姿が見られた。
かつては朝陽(yáng)區(qū)で最大規(guī)模を誇ったデパート「藍(lán)島大廈」(撮影?勝又あや子)。
もう少し若い世代にとっては、東大橋というとパソコンショップのイメージが強(qiáng)いかもしれない。北京でパソコンショップが集まるエリアというと中関村が有名だが、東方面からはかなり遠(yuǎn)い。そんな時(shí)に足を向けるのが、東大橋にあった百脳匯だった。コンピューターやその周辺機(jī)器、攜帯電話、デジタルカメラなどが揃っていて、私も何度かお世話になった。しかし、今ではその百脳匯もなくなり、家具店が集まる商業(yè)施設(shè)に変わった。正直なところ、東大橋はあまり足を向けることのない「やや時(shí)代遅れのエリア」というイメージが強(qiáng)くなっていた。
現(xiàn)在は家具店が多く集まる商業(yè)施設(shè)になっているかつての「百脳匯」(撮影?勝又あや子)。
そんな東大橋が最近、若者の集まる街として注目されているという。先月オープンしたTSUTAYA BOOKSTOREも気になるし、東大橋がどんなふうに生まれ変わっているのか見に行ってみることにした。
■北京アニオタの聖地に行ってみた!
A姐とG姐がまず足を運(yùn)んだのは、日本最大級(jí)のアニメショップチェーンで、アニメグッズやコラボグッズを販売する「アニメイト」の北京店。以前は外國(guó)語(yǔ)書籍を扱う書店「中図外文書店」があったビルに店を構(gòu)えている。10時(shí)の開店前に訪れてみると、すでに開店を待つ人の列ができていた。
アニメイト北京店の外観(撮影?勝又あや子)。
アニメイト北京店の店內(nèi)(撮影?勝又あや子)。
店內(nèi)に入ってみると、「鬼滅の刃」や「SPY×FAMILY」、「ハイキュー!!」、「推しの子」、「文豪ストレイドッグス」などなど、お馴染みの作品のアニメグッズが並んでいた。商品はクリアファイルやキーホルダー、アクリルスタンド、トレーディングカード(トレカ)など。トレカは中身が分からない「盲盒(ブラインドボックス)」形式になっていて、購(gòu)入後に店の外ですぐに開封し、お目當(dāng)てのキャラクターが出なければ即店內(nèi)に戻ってまた買う、というファンの姿も見られた。
アニメイト店內(nèi)に並べられたアニメグッズ(撮影?勝又あや子)。
■TSUTAYA BOOKSTOREに行ってみた!
アニメイトを後にしたA姐とG姐は、いよいよTSUTAYA BOOKSTOREを目指して東大橋の交差點(diǎn)へ。橫斷歩道を渡る途中で、後ろから日本語(yǔ)の會(huì)話が聞こえてきた。振り返ると、留學(xué)生らしき二人連れの女性だった。
「東大橋で日本語(yǔ)の會(huì)話を聞くとは!」
「きっとTSUTAYAに行くんですね」
そんな會(huì)話をしながら、私たちもTSUTAYA BOOKSTOREへ向かった。
TSUTAYA BOOKSTOREの外観(撮影?勝又あや子)。
TSUTAYA BOOKSTOREは藍(lán)島大廈の西側(cè)にある商業(yè)施設(shè)THE BOXのB館の中にある。今年4月にオープンしたばかりだが、2階に上がる階段はすでに人気の「映えスポット」になっている。
日本をはじめとした外國(guó)の雑誌などが並び、「映えスポット」として人気の階段(撮影?勝又あや子)。
2階に上がるとまず目につく場(chǎng)所にアニメ?マンガのコーナーがあり、日本のアニメやマンガの原書や中國(guó)語(yǔ)版が並ぶ。その他にも、日本など外國(guó)の雑誌の品揃えも豊富。また、中國(guó)で人気の東野圭吾の作品をはじめ、日本の小説の翻訳作品も數(shù)多く並んでいる。
TSUTAYA BOOKSTOREで売られていた日本のマンガや雑誌、日本の小説の翻訳版(撮影?勝又あや子)。
もちろん中國(guó)語(yǔ)の本も豊富に取り揃っている。小説や絵本、実用書、ビジネス書の他にも、北京店だけあって北京をテーマにした本も數(shù)多く並んでいた。アート関連の書籍は3階でまとめて取り扱っている。
TSUTAYA BOOKSTOREの店內(nèi)でゆっくりと時(shí)間を過ごす女性客(撮影?勝又あや子)。
また、文房具や雑貨、食器やバッグなどのエリアも展開されていて、可愛いもの好きにはたまらない品揃えとなっていた。日本で人気のおしゃれな家電や中川政七商店の商品などもあり、(値段はさておき)「帰國(guó)しなくても買える!」と思わず大興奮。
TSUTAYA BOOKSTOREで売られているグッズや雑貨、食器、家電などの商品(撮影?勝又あや子)。
1階にはパスタやサンドイッチもあるカフェがある他、3階には1時(shí)間56元でドリンクやお菓子?ナッツなどが飲み&食べ放題のシェアラウンジもあるので、お腹が空いても大丈夫。ラウンジ內(nèi)では閲覧可能な本も用意されており、ゆっくりと本の世界に浸ることもできるし、ワークスペースとして利用することも可能だ。
TSUTAYA BOOKSTORE 1階のカフェ(撮影?勝又あや子)
TSUTAYA BOOKSTORE 3階にあるシェアラウンジ(撮影?勝又あや子)。
■THE BOXに行ってみた!
TSUTAYA BOOKSTOREをゆっくりと回った後は、さらに西側(cè)にあるTHE BOX朝外A館へ。ここは昨年9月にオープンしたばかりの新しい商業(yè)施設(shè)だ。
THE BOX朝外A館の外観(撮影?勝又あや子)。
施設(shè)の東側(cè)にある赤く塗裝された半屋外の建物は、1階がスケートボードやバイシクルモトクロス(BMX)を楽しめるスケートパーク、2階がバスケットボールコートになっている。
スケートパーク(撮影?勝又あや子)。
バスケットボールコート(撮影?勝又あや子)。
この日は少し風(fēng)が強(qiáng)かったものの、爽やかな晴天。太陽(yáng)の光を浴びてバスケを楽しむ人々を眺めているだけでも気持ちが晴れやかになった。また、1階スケートパークの橫にはクラフトビール店やピザショップなどもあり、ちょっとした社交場(chǎng)のような趣だった。
商業(yè)施設(shè)の中に入ってみると、服飾店のほか、ペット用品スーパーや飲食店、パーティスペースなどもあった。店內(nèi)の構(gòu)造やインテリアもちょっと尖った雰囲気で、いかにも若者をターゲットにしている感じ。エントランス橫の階段狀の傾斜地に作られた小坡劇場(chǎng)(URBAN THEATER)には、腰かけておしゃべりを楽しむ若者たちや、イベントの開催を待つ若者たちの姿があり、若々しい雰囲気にあふれていた。
小坡劇場(chǎng)(URBAN THEATER)で思い思いにくつろぐ若者たち(撮影?勝又あや子)。
しかし、A姐とG姐のテンションを一気にアゲたのは、屋上にある朝外天空(THE CLOUD)。商業(yè)施設(shè)の屋上とは思えない、ビーチバレー會(huì)場(chǎng)のような砂浜を模したエリアが広がっていたのだ!その側(cè)にはまるで海の家のような雰囲気のショップが並び、訪れた若者たちは「映え寫真」の撮影に余念がなかった。
ビーチ(撮影?勝又あや子)。
朝外天空(THE CLOUD)からの眺め。右奧に見えるドーム狀の建物は工人體育場(chǎng)(撮影?勝又あや子)。
このフロアのエレベーターホールは更衣室をモチーフにしてあり、シャワーやロッカーのような造りになっていて、なかなか蕓が細(xì)かい。
更衣室をモチーフにしたデザインのエレベーターホール(撮影?勝又あや子)。
そしてプールの手すりがついた階段を下りると、そこはドーパミンビーチなるエリア!ドーパミンカラーのビーチチェア、ライフセーバーの監(jiān)視臺(tái)などが置いてあり、A姐もG姐も思わずドーパミンが大放出して大はしゃぎ!
ドーパミンカラーで思わず気持ちが浮き立つドーパミンビーチ(撮影?勝又あや子)。
そんな朝外天空(THE CLOUD)からは、東岳廟を望むことができる。東岳廟は元代に建てられた道観(道教寺院)で、600年以上の歴史があり、「華北地區(qū)最大の道観」と呼ばれた。そして、目の前を東西に走る朝陽(yáng)門外大街は、かつての東大橋と西大橋を結(jié)んでいた通り。運(yùn)河で通州まで運(yùn)ばれてきた穀物は、東大橋からこの道を通り、西大橋を渡って朝陽(yáng)門から北京城內(nèi)に運(yùn)び込まれていった。若者カルチャーの中心になりつつある商業(yè)施設(shè)の屋上からかつての賑わいに思いを馳せ、なんとも不思議なタイムスリップ感を味わった。
ビーチをテーマにした朝外天空(THE CLOUD)から東岳廟と朝陽(yáng)門外大街を望む(撮影?勝又あや子)。
若者にターゲットを絞ったTHE BOX 朝外やTSUTAYA BOOKSTOREを中心に、20代の若者たちが集まる活気あふれるエリアに生まれ変わりつつある東大橋。週末などを利用して、北京の若者たちのトレンドウォッチングに出かけてみてはどうだろうか。(文?勝又あや子)
ぶらり北京
北京の街を人民網(wǎng)日本人編集者のA姐とG姐がぶらりと歩き、見たり、食べたり、遊んだり?興味の向くまま、気の向くまま、北京の魅力をゆる~くお伝えしていきます。
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2024年6月6日
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